木版画家　井堂雅夫作の『金閣寺』です。二十数年前に記念にいただいた額でしばらく飾っていましたが、部屋の模様替えで取りはずし仕舞っていたものです。今後飾る予定がなく、どなたかにお譲りしたいと今回出品しました。井堂雅夫氏（１９４５～２０１６）は、中国東北部で生まれ１歳の時に岩手県盛岡市に移り住む、１９５９年に上洛、まもなく染色家の伝統工芸士の吉田光甫氏に弟子入り、１９７２年より木版画製作を始める。精力的な製作活動を続け、国内外で多くの展示会を開催、また多くの市庁舎での所蔵、壁画・絵葉書・ポスター・切手などのデザインに、出版物・テレビ出演などなど、詳細は出品物の裏面にも貼られています。二十数年の経年ですが、汚れやキズなどはほとんどなく状態は良好です。木製の額縁で大きさは慨寸で次の通りです。額寸：縦３６．５ｃｍ、横４４．５ｃｍ、厚２ｃｍ。画寸：縦１９ｃｍ、横２９．５ｃｍ（画の見えている概寸）。重さは約１１５０gです。生涯に数多くの作品を残されていますが、ネットには次のような絶賛する好評がみられます。『いずれの作品もその独自の色遣いは、多色摺りの伝統的な木版画技法が生み出す賜物で、和紙の上に表現された四季折々の光と影は、素朴で暖かくどこか懐かしさも感じられます。同氏の作品は海外のコレクターも多く、それは誰もが持ち合わせている望郷の念が、国境を越えて心の琴線に触れているということではないでしょうか。』出品者も全く同感です。ご購入され是非飾っていただければ幸です。